学習について

ものづくり工学科

得意なことを見つけ、好きなことを究め、就職も進学もできる学校


 令和7年度より先端技術が学べる施設・講師陣を揃え、新しい学びのスタイルを展開します。これまで入学の段階から5つの分野に分かれていた学科が1つになります。入学後に自分が学びたい分野を決め、好きなことを究める授業を自分で選択できます。

 単位制の特色を生かして、生徒一人ひとりが将来を見据えた授業を選択することができます。ひとつの分野のスペシャリストを目指したり、複数の分野を組み合わせたり、さまざまな資格に挑戦したりなど、どんなゴールを目指すかは生徒一人ひとりが自分で設定します。

 さらに「好き」を将来につなげることを最終目標に、1年次から段階的に自分の「好き」について考えていく時間があります。好きを見つけ、好きを深め、好きを究め、3年次のPBL型課題研究では、チームで課題を見つけそれぞれの得意分野を生かしながら問題解決に挑戦します。

 進学・就職どちらも目指せるように豊富な自由選択科目を設置し、理工系大学や美術・デザイン系大学等への進学を目指せます。また、これまで培ってきた地域企業との連携により就職希望者の就職率は100%の実績があります。 


POINT1 「好き」が見つかる学びの仕組み


POINT2 ゴールを見据えたキャリア教育


PBL(project based learning)とは?

日本語では問題解決学習などと訳されます。日常生活の中で出合う問題に、生徒自らが課題を見つけ、解決することを経験しながら学習していきます。



ものづくり工学科の特徴

❶ 入学後に自分の「好き」を見つけられる

入学後、1年次前半で5つの専門分野について体験的に学んでいきます。1年次後半からは、自分が学びたい分野を決めて専門性をより深めていきます。入学後に専門分野を選べることでミスマッチを防ぎます。

❷ 充実した教育環境で学べる

プロが実際に使用している機械やパソコン、アプリケーション等の設備が揃っています。職業人としての実践力を、高校生のうちから身につけることができます。

❸さまざまな資格取得に挑戦できる

自動車整備士や電気工事士などの国家資格をはじめとするさまざまな資格取得に挑戦できます。資格取得に向けた講座や放課後の補習もあります。

❹企業との連携で実践力が身につく

企業見学、インターンシップなどの取り組みで、社会でも通用する実践を育てます。さらに、デュアルシステムにより長期間、企業で実習することで技術を習得するとともに、社会人として必要なマナーや資質が身につきます。学校と企業が一丸となって皆さんを支援していきます。

❺多様な進路希望を実現できる

就職を希望する生徒の就職率は100%です。豊富な選択科目により進学も目指すことができます。工科系、美術・デザイン系大学等の指定校推薦枠が多くあり、就職も進学も目指すことができる学校です。



5つの工業系分野の学び

機械系分野

 ものづくりの基本である機械系分野の進路は幅広く、さまざまな分野で活躍できる人材を育てます。
 1年次では「工業技術基礎」をとおしてものづくりとは何かを学びます。2・3年次では工業技術基礎の発展の「機械実習」などでものづくりを探求します。
 いろいろな金属を「切る」・「削る」・「溶かす」・「接着する」・「曲げる」・「磨く」などの、ものづくりに必要な基本と技術を学びます。さまざまな工作機械や工作技術・技法を使って、ものづくりの技術・技能を習得します。 教室で行う座学では、ものを作るための方法や理論を学びます。

自動車系分野

 本校には「第一種自動車整備士養成施設」の認証を受けている施設があります。都立高校では2校しかない3級自動車整備士受験の実技試験が免除される設備・講師陣が揃っています。
 1年次の後期より自動車整備士を取得するためのカリキュラムを選択することが可能です。
 最新の自動車技術にも対応できる高度で実践的なエンジニアの育成を目指します。また、自動車専門学校と連携した幅広い授業を受講できます。
 大手自動車メーカーや自動車関連企業への就職や、工業系上級学校への進学の実績があります。

電気系分野

 1年次の後期より電気分野の資格が取得できるカリキュラムを選択できます。電気分野の国家資格である ①第二種 電気工事士、②第一種 電気工事士、③第三種 電気主任技術者などの資格取得を3年間で目指します。
 電気技術者は、社会や企業においてなくてはならない存在です。卒業後すぐに就職する人にとっても、また大学等へ進学した後に就職する人にとっても、求人数は多くかつ安定しており、安心して就職活動をすることができます。
 電力会社・電気保安協会や電気工事・通信工事、電気保全・設備管理に関連する就職の実績があります。

デザイン系分野

 デザインは生活のあらゆる分野に関連し、人々の生活を豊かにします。イラストレーター、グラフィック、プロダクト、インテリアなどデザイン分野を学ぶことから目指せる進路はさまざまです。
 1年次の後期よりデザイン分野を専門的に学べるカリキュラムを選択できます。3年間で専門的に学ぶことでポートフォリオの作成、プレゼンテーションスキルを向上させ、美術・デザイン系の進学に備えます。
 1年次では造形力、描写力、平面構成の基礎の定着、2年次では発想力や材料の知識の獲得やデザイン史を学びデザインの知識の定着を目指す授業を展開します。  

情報系分野

 1年次では、六郷工科で学べる4つの工業分野を体験し、主体的に専門分野を決定します。社会全体で進むDX化に対応していくためのIT基礎力を養います。
 2年次でコンピュータを中心としたハードウェアとソフトウェアの基礎について学習します。ネットワーク、ソフトウェア、電子回路等をバランスよく学習し、モノを動かすための制御(IoT)技術を身につけます。
 これまで学んだ知識・技術を活かし、分野横断的なPBL型課題研究に挑戦します。またIT業界への就職も目指します。東京都情報産業協会、LPI-Japanとの連携により高卒IT人材の育成を目指します。

デュアルシステムってなに?

デュアルシステムとは、学校と企業が一緒になって生徒を育成する職業教育です。”デュアル”とは2つという意味です。学校と企業が連携して、ものづくりの職業人を育成することを目的としたシステムです。企業で働くこと(企業実習)が、単位となります。長期間、企業で実習することで技術を習得するとともに、社会人として必要なマナーや資質が身につきます。さらに、卒業後に提携企業への就職実績もあり、在学中に働く体験をすることによって就職後のミスマッチを防ぐことができます。



豊富な選択科目により「好き」を究める

「好き」を究める授業を自分で選べる!

 1年次に見つけた「好き」と卒業後の進路を結びつけて、豊富な自由選択科目の中から、自分で時間割を考えていきます。例えば、卒業後の進路を就職にするか進学にするかから考えたり、専門的に学んでみたい分野で考えたり、取得したい資格から考えたり、どのようなゴールを目指すかは自分で設定することができます。さまざまな分野の専門の先生と相談しながら、自分で決めた目標を達成できるように、時間割を一緒に決めていきましょう。


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